小説

とある村の奇妙な風習~奇祭・尻叩祭~/New Year Spanking Festival

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某県の某村。この村には奇妙な風習があった。正月になると子供たちは大人たちからお年玉をもらえる。ここまではいたって普通なのだが、男の子と女の子で受け取り方が違うのだ。女の子の場合は特にこれといった条件もなくもらうことができる。しかし、男の子の場合はこの村の通過儀礼を受けてからでないとお年玉をもらうことができない。その通過儀礼とは何かというと「お尻ペンペン」である。この村では、男の子は1月1日になると全員神社の境内に集められ、ふんどしを締めさせられたうえで公衆の面前で100回のお尻叩きを受けなければならないのである。一応拒否することは可能なのだが、その場合はお年玉が無しとなってしまう。子供たちにとってお年玉は大切な収入源である。さらに、この村では普段はあまりお金を子供に渡さない大人が多い。また、お尻叩きを受けなければならない男の子のほうが女の子より多くのお年玉をもらうことができる。そのため、男の子たちの間ではお尻叩きの苦痛と屈辱に耐えてでもお年玉をもらうのが主流である。

男の子はお尻叩きされなければお年玉をもらえないのは先述の通りだが、年齢によってお尻叩きの方法が異なる。小学生以下の子の場合は、先述の通りふんどしを締めたうえでお尻100叩きであるが、上着を着ることは許される。これに対し、中学生の子の場合は上着の着用を許されない。つまり、ふんどし一丁でお尻叩きを受けなければならないのだ。さらに、高校生および大学生になるとお尻叩きの前に身を清めるという意味合いで滝行をしなければならない。高校生の子は1分、大学生は2分滝に打たれなければならない。その分もらえる金額は多くなるのだが、少年たちにとって真冬の滝行はお尻叩き以上の苦痛だ。

今回は、この村で苦行を受ける4人の少年を紹介しようと思う。

Case1 小学5年生、蓮の場合

蓮はゲームが大好きな小学5年生である。放課後は友達と日々ゲームをして遊んでいて、村の小学生の中では1番の腕だ。そんな蓮には欲しいものがあった。それは半年前に発売されたばかりの最新の携帯型ゲーム機である。蓮には親友の陽介がいるのだが、陽介はその新型ゲーム機を発売日に親に買ってもらっていた。そんな陽介が蓮はうらやましくてたまらなかったが、いくらねだっても蓮の親は新型ゲーム機を蓮に買い与えなかった。

「ねえ、お母さん。あのゲーム機買ってよー。」

「ダメよ。うちにはそんなお金ありません。」

「でも~。」

「そんなに欲しかったらお年玉で買えば?」

「うぐっ、それは・・・」

「蓮はお尻ペンペン大嫌いだもんね。毎年神社の神事に参加してないし。でも、今年は参加したら?そうすればお年玉でゲーム機買えるわよ?」

「お尻ペンペンなんておかしいよ。男の子だけお尻ペンペンされないとお年玉もらえないなんてこの村だけだよ。」

「昔からそういう文化なのよ。悪い子は神様にお尻ペンペンしてもらわないと罪が消えないのよ?蓮、今年いい子だった?」

「そ、それは・・・」

蓮はいたずらが大好きでしょっちゅういたずらしていた。それに宿題もあまりやらないほうだ。母親の言うとおり、そもそもこの村では罪を償うためには神様にお尻ペンペンしてもらうしかないとされていた。時代的な背景などから昔と違い女の子はそれを免除されているが、男の子の場合は昔ながらのお尻ペンペンがこの村では学校や家庭で日常的に行われている。

「・・・お尻ペンペン頑張ればお年玉くれる?」

「もちろん。ちゃんと罪を償ったんだからね。」

「ゲーム機買えるぐらいくれる?」

「そうよ。」

「・・・わかったよ。今年は神社のお尻ペンペンちゃんと出てみるよ。」

そうして蓮は1月1日の奇祭に参加することになった。そして当日、神社には各家庭の男の子たちが集合していた。

「よう、蓮じゃん。ついにお尻ペンペンされることにしたのか?」

「陽介・・・。もうふんどし締めてるの?」

「まあな。さっさとお尻叩かれてお年玉もらうんだ。今年はパパが5万円くれるって。蓮は?」

「うちは去年の新型ゲーム機を買えるぐらいだよ。」

「おお、そうか!買ったらうちに持って来いよ!」

「うん。」

そんな話をしているうちに陽介が呼ばれた。

「あ、俺の番だ。じゃあ行ってくるぜ。」

陽介は境内の広場に行き巫女の膝の上に乗せられた。そして100回の尻叩きが始まった。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「痛ってえええ!」

陽介が悲鳴を上げた。この神事では巫女は少年たちの尻を一切の手加減なく叩く。陽介の尻は瞬く間に真っ赤に腫れ上がっていった。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

陽介は大泣きしていたが、どこか楽しそうだった。ほかの子たちも大体そんな感じなのだが、蓮にはそれが理解できなかった。

「(お尻ペンペンなんて最悪じゃないか。なのになんでみんなそこまで嫌がらないんだろう?)」

蓮は常日頃から疑問に思っていたが、口に出すと周りの大人たちに怒られる、つまりお尻ペンペンの刑なのでそれを口に出すことは決してなかった。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

陽介のお尻100叩きが終わった。陽介の顔は涙でぐじゃぐじゃだった。しかし、陽介は笑顔だ。

「あ~痛かった。でもこれで5万ゲットだぜ。」

「そう・・・おめでとう。」

お金のためならお尻を叩かれることに抵抗のない陽介を蓮は親友ながら軽蔑していた。

「まあ、最初はつらいけどよ、慣れればなんてことはないぜ?」

「あっ、そう。」

「次、蓮君。こっちに来なさい。」

「蓮、呼ばれたぜ。」

「うん・・・」

「がんばれよ。」

そういうと陽介は蓮のお尻を軽くはたいた。

蓮が広場に向かうと、ふんどしを持った巫女が立っていた。蓮は後ろの更衣スペースに連れていかれ、ズボンとパンツを脱がされふんどしを締めさせられた。更衣スペースから連れ出されると蓮は巫女の膝の上に乗せられた。

「これからお尻を100発叩きます。君は今回初めてよね?」

「は、はい。」

「初めてだからっと言って容赦はしないわよ。それじゃ歯を食いしばって。」

蓮は言われた通り歯を食いしばった。巫女は右手を振り上げ、蓮の尻を思い切り叩いた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「痛い!痛い!!ちょっと、ちょっと!!こんなの無理!!」

蓮は普段お尻を叩かれることはなかった。親や教師がお尻を叩こうとしても徹底的に反抗し、お尻ペンペンを拒否していた。そのためお尻ペンペンがどれほどの痛みなのか知らなかったのだ。

「無理じゃありません!男の子でしょ!このくらい耐えなさい!」

「そんなあ!」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

巫女は蓮の尻を叩き続けた。蓮の尻は先ほどの陽介の尻同様無様に真っ赤になっていた。あまりの痛みに蓮は大泣きしていた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「いやだあ!放して!」

蓮は大暴れした。巫女はさらに蓮の体を強く抱え込み、蓮が逃げられないようにした。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「ちょっと、ちょっと!!さっきより強く叩いてない!?」

「当たり前です!君が神事の最中に大暴れするような悪い子だからです!」

「はあ!?何それ!?」

「どうやら君はもっと強くお尻を叩かれる必要があるみたいね!あと40発本気で叩きます!」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

巫女のお尻ペンペンの威力がさらに上がった。どうやら今までは本気ではなかったらしい。それが蓮が暴れるので巫女の怒りを買ってしまい本気を出させてしまったようだ。あまりの理不尽さに蓮は絶望し泣きじゃくった。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

ようやくお尻100叩きが終わった。蓮は痛みのあまり失禁してしまい、ふんどしが黄色く濡れて若干透けていた。うっすらと陰部が見える形になり、蓮は痛みと恥ずかしさで消えてしまいたいと思っていた。

「蓮お疲れ。なんだ、ションベンちびってんじゃん。」

「陽介・・・。もう最悪。二度とこんな神事出るもんか。」

「でも、お年玉もらえなくなるぜ?」

「こんな思いしてまでお年玉なんて欲しくないよ!高校生になったらこんな村出てってやる!」

「まあまあ、落ち着けって。そりゃお尻ペンペンは痛くて恥ずかしくてつらいけどさ。でもその分お年玉もらえるんだぜ?」

「陽介・・・、お前おかしいよ。」

「はは、そうかもな。」

陽介はさっきあんなに痛めつけられたのに笑顔だった。蓮は男の子にだけこんなつらい思いをさせるのは許されないことだと思っていた。

約束通り、新型ゲーム機を買うためのお金はもらうことができた。しかし、実際には新型ゲーム機を買うことはなかった。蓮は将来お金をためて村を出ていき勉強して村のこの異常な風習を改めさせようと決意した。4年後、中学を卒業した蓮は村を出ていき東京の高校に進学した。蓮は猛勉強し、法律や文化に強い大学を目指すことにした。陽介たちは明らかにおかしい、そう思いながら蓮は日々勉学に打ち込むのだった。

Case2 中学2年生春樹の場合

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

村の中学校の生徒指導室。1人の少年がお尻ペンペンのお仕置きをされていた。名前は春樹。村一番の不良少年である。飲酒喫煙は当たり前。授業もサボる。深夜徘徊はする。春樹の悪童ぶりを知らないものは村にはいなかった。春樹は悪さしてばかりいたが、悪さをした後はきちんと罪を償わなければならないという美学があった。そのため、悪さをした後は自ら進んで親や教師にお尻ペンペン100回のお仕置きをしてくれと頼んでいた。今日はいつものように授業をサボり保健室で寝ていたのでお尻ペンペンされていた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「痛い!ごめんなさい!」

「それ前も聞いたわよ。春樹君、悪いことした後自分からお尻ペンペンされに来るけど、それで悪いことしていいとはならないのよ?」

「ハッ、俺から悪さを取り除いたら何にも残んねえよ。」

「はあ、全く・・・」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

生徒指導の女性教師はほぼ毎日春樹のお尻を叩いていた。いくらお尻を叩いても反省のそぶりを示さない春樹に呆れながらも、春樹の罪は償うという意思に応えて春樹に付き合っていた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「はい、90発叩きました。じゃ、いつも通り仕上げ行くわよ。」

「おっしゃー。どんと来いや!」

女性教師は数学の授業で使う2mほどある定規を手に取った。春樹を四つん這いにさせると、定規を鞭のように春樹の尻に思い切り打ちこんだ。春樹のお仕置きは最後の10発は毎回この鞭打ちなのだ。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「ぎゃああああ!!いてえええええ!!」

あまりの痛みに春樹が絶叫した。定規が打ち込まれた部分が青紫に変色し、春樹のお尻は見るも無残な姿になっていた。

「ほら、終わりよ。もう悪さしちゃだめよ?」

「嫌だ!」

「全く・・・いつも通りおうちに電話してお母さんにもお尻叩いてもらわないといけないみたいね?」

「そうだな!じゃあ、またコンビニで煙草フカしてから帰るわ!じゃあな、先生!」

「あ、こら!!」

宣言通り春樹はコンビニで煙草を吸ってから帰宅した。このコンビニの店員は春樹の不良の先輩だ。なので、オーナーがいなければこっそり煙草を売ってくれるのだ。帰宅後、春樹は母親に学校で反抗的な態度をとった分で100発、コンビニで煙草を吸った分で100発、計200発お尻を叩かれた。これが春樹の日常だった。

1月1日になった。今日は村の神事の日。村の男の子がお年玉のためにお尻を叩かれる日だ。春樹にとってこの日は自分の去年1年分の罪を清算するための大切な日だった。ほかの子たちは神社でふんどしを締めるのだが、春樹は毎年家でふんどしを締め、ほかの衣服は一切身に着けず、靴すら履かずに神社に行っていた。

「おはようございます!!」

「おはよう、春樹君。」

「あ、先生!」

生徒指導の女性教師が出てきた。どうやら今年は巫女役をやるらしい。

「先生!今日は頼むぜ!」

「頼むぜ、じゃありません!」

女性教師は春樹のお尻をぴしゃりと叩いた。

「全く・・・。春樹君には今年もお年玉なしですからね?」

「わかってるよ。俺は金のために叩かれるのは大嫌いだからな!」

春樹の美学に女性教師は半分共感していた。この村の風習はそもそもおかしい。女性教師はそう思っていた。しかし、ここで春樹を罰さないわけにはいかない。

「今年は私が春樹君のお尻を叩きます。いやというほど強く叩きます。覚悟しなさい。」

「へへ、楽しみにしてるぜ」

そういうと春樹は境内裏の滝に向かい、滝行を始めた。本来中学生の春樹は滝行はしなくていいのだが、普段自らお尻叩きのお仕置きを受けるのと同様に自ら進んで滝行も受けていた。春樹は自分にとても厳しい。いつも悪さしてばかりの春樹だが、他人に迷惑をかけるような悪さは決してしないのと、自ら進んでお仕置きを受ける姿勢から、むしろ村の中では春樹の評判はなかなか高い。それでも、女性教師は生徒指導担当として春樹は徹底的に懲らしめなければならないと思っていた。

「あああああああ!!水が冷めてええええ!!」

滝に打たれる春樹の絶叫が聞こえてきた。やがて、小学生の部が終わり、中学生がお尻を叩かれる番になった。毎年、春樹はほかの子たちより多くお尻を叩かれていた。そのため時間がかかるので春樹は毎回最後に回されていた。その間春樹は滝行をやめない。

春樹の番がやってきた。女性教師は滝に向かい春樹に声をかけた。

「ほら、春樹君。あなたの番よ。・・・何分滝に打たれてるの?」

「2時間!」

「2時間って・・・。ほら、こっち来なさい。ほかの子が待ってるわよ。」

滝の前には高校生や大学生の順番待ちの行列ができていた。

「おっと。悪りいな。」

そういうと春樹は滝から上がった。春樹は女性教師に連れられて境内に戻ってきた。

境内に戻ると早速春樹のお仕置きの準備が始まった。女性教師は懐から木のパドルを取り出した。

「春樹君。今日はこれで君のお尻を叩きます。とっても痛いから覚悟しなさい。」

「はい、先生!」

春樹は女性教師の膝の上に乗せられ上半身をしっかりと抑えられた。そして女性教師は手に持ったパドルで春樹のお尻を強打した。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「ぎゃああああ!!痛てええええ!!その木の板マジでヤベエな!!」

「そうでしょう?今日はこのパドルで徹底的に君を懲らしめます。いつものお尻ペンペンとは全く違うわよ。これに懲りたらもう悪さはしないように。」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「ひいいいい!痛てええええ!もっと強く叩いてくれ!」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

女性教師は言われた通りさらに強く春樹のお尻を叩いた。春樹のお尻は真っ赤を通り越して全体的に紫色になっていた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「はい、90発終わり。今日の仕上げのお仕置きは君のために特別仕様よ。」

そういうと女性教師はパドルを手放し、代わりに籐でできた鞭を取り出した。いわゆるケインというやつである。普段は中学生にこの鞭が使われることはないのだが、春樹のために女性教師は特別に許可を取り、最後の10発はこの鞭で春樹のお尻を打つことにしたのである。

「え、ちょ、鞭打ち!?マジで!?」

さすがに鞭打ちは春樹も予想していなかった。

「驚いた?君がいくらお尻を叩かれても改心しないから今日は特別に鞭打ちのお仕置きです。覚悟しなさい。いつも通り四つん這いになりなさい。」

「は、はい・・・」

さすがの春樹も怯えていた。普段家や学校でお尻を叩かれるときは平手打ちか仕上げに使う定規かどんなに厳しくても布団叩きのお仕置きである。籐の一本鞭でのお尻叩きは春樹も受けたことがなかった。一本鞭のお仕置きはものすごく痛いと春樹は聞いたことがある。普段お世話になっているコンビニのバイトの不良の先輩が、かつて少年院に入った時に受けたのである。その時先輩のお尻は皮が裂け血まみれになり、1か月痛みが引かなかったそうだ。

「ちょ、先生!待って!」

「今更泣きついても手遅れよ!」

そういうと、女性教師は春樹のお尻めがけて鞭を振り下ろした。

バシイイイイィィィン!

神社の境内に鞭打ちのすさまじい音が響き渡った。

「ぎゃああああ!!」

あまりの痛みに春樹は泣き叫んだ。先輩から聞いていた通りものすごい痛みだ。春樹のお尻の皮は裂け、血が流れた。あまりの光景に周囲は騒然となっていた。だが、女性教師は動じず、春樹のお尻を鞭打ち続けた。

バシイイイイィィィン!

「痛いよおおおお!」

バシイイイイィィィン!

「もう許して!もう悪さしないから!」

春樹は必至で許しを乞うた。だが女性教師はそれを聞き入れなかった。

バシイイイイィィィン!

「誰か助けてええええ!」

バシイイイイィィィン!

「あああああああ!!」

バシイイイイィィィン!

「ひいいいい!」

バシイイイイィィィン!

「うわあああん!」

バシイイイイィィィン!

「もうやめてえええ!」

バシイイイイィィィン!

「最後の1発よ!!」

バシイイイイィィィン!

最後の1発は最も威力が高かった。春樹のお尻は血まみれになり、また、あまりの痛みに春樹は失禁してしまっていた。それでも春樹は何とか意識を保っていた。

「うわあああん!痛かったよおおおお!」

春樹はまるで小さな子供のように大泣きしていた。それほど鞭打ちのお仕置きは厳しいものだった。

「よしよし。よく頑張ったわね。これに懲りたらもう悪さしちゃだめよ。いいわね?」

「は、はい・・・」

春樹は女性教師の腕の中で泣きじゃくった。そのまま意識を失い、その日1日眠りこけたのだった。

1か月後

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

中学校の生徒指導室。春樹が女性教師にお尻を叩かれていた。今日も授業をサボったのである。

「全く・・・本当に相変わらずね。あの時さんざん鞭で厳しくお仕置きしたのに・・・」

「へへ、あの程度で悪さはやめないぜ!」

「全く・・・。ところで90発終わったわよ。それじゃ、仕上げ行くわよ。」

「おうよ!」

そういうと女性教師は懐から籐の鞭を取り出した。1月1日に神社で春樹のお尻を叩いたあの鞭だ。

「それじゃ、最後の鞭打ち10発行くわよ?」

「はい!先生!」

「全く・・・、嫌じゃないの?」

「もう慣れたぜ!最初はきつかったけどさ!今はへっちゃらだぜ!鞭打ちが怖くてワルはやってられねえぜ!」

「はあ・・・」

春樹はすっかり鞭打ちのお仕置きに慣れてしまっていた。以前は最後の10発は定規のお仕置きだったが、今はすべて鞭打ちだ。

「行くわよ!!」

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

バシイイイイィィィン!

鞭で打たれた春樹のお尻は見るも無残な状態になった。いつも鞭打ちされているので傷だらけだ。毎日のように傷だらけのお尻を鞭で打たれ、そのたびに春樹は泣き叫ぶが、改心する気はさらさらないようだ。

「あああああああ!!今日もめっちゃ痛かったあああ!!」

「全く・・・、少しは反省しなさい。」

「なあ、先生。」

「何?」

「今は最初の90発手でお尻ペンペンで、最後の10発鞭でお尻ペンペンだけどさ。3年に上がったら100発全部鞭にしてくれない?俺、どんな痛みにも耐えられる最強の不良になるんだ!」

「何言ってるの、ダメです。」

「断っちゃうと俺もっと悪い子になっちゃうぞ~?いいのか~?」

「はあ・・・」

女性教師は呆れながら答えた。

「わかったわ。3年生になったらお仕置きはお尻鞭打ち100発ね。」

「よっしゃあ!」

春樹は真性のマゾヒストだ。女性教師は薄々それに気づいていた。これ以上春樹に悪さをされても困るので、女性教師は春樹の希望を受け入れることにした。

「春樹君が鞭打ち100回にしてくれって言ったんですからね?後で泣き言言っても聞きませんからね。」

「泣き言なんて言わねえから大丈夫!」

「全く・・・」

春樹は中学卒業まで毎日女性教師から鞭打ち100回のお仕置きを受け続けた。中学卒業後、春樹は高校には行かず就職することとなったが、卒業後も定期的に中学校に行き女性教師に鞭打ちされていた。10年後、何の運命か春樹と女性教師は結ばれるのだが、結婚後も春樹は女性教師にお尻を叩かれ続けた。そんな生活は女性教師にとってもまんざらではなく、2人は幸せな家庭を築いてくこととなる。

Case3 高校3年生玄の場合

「ちょっと、玄!何よこの成績!」

「うるせえ!ほっといてくれよ!」

玄は大学受験を控えた高校3年生である。公立の進学校に通う優等生だが、最近成績が落ちてきていた。

「こんな成績じゃろくな大学に行けないわよ!」

母親が玄を怒鳴りつけた。

「だから黙ってろって言ってんだろ!」

玄は反抗期真っ盛りである。いつも母親との諍いが絶えなかった。父親はそんな母子に無関心だった。

「これじゃ、お仕置きが必要ね。ほら、玄。お尻出しなさい。」

「出すわけねーだろ、バカ!」

玄は昔からお尻ペンペンのお仕置きをされていた。小さい頃は素直にお仕置きを受けていたが、18歳となった今、素直にお仕置きを受けることはまずありえなかった。

「何ですって!いいからお尻出しなさい!」

そういうと母親は無理やり玄のズボンとパンツを下ろし、お尻を叩き始めた。丸出しのお尻を叩かれた玄はあまりの悔しさに母親を怒鳴りつけた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「いってえな!!何すんだよクソババア!放せ、放せよ!」

玄は母親の腕の中で大暴れした。しかし、腕っぷしの強い母親から逃げることはできず、お尻を叩かれ続けた。みるみるうちに玄のお尻が赤くなっていく。30分ほど経過し、玄はついに観念した。

「わかりました!もう悪い点とりません!反抗的な態度も取りませんから!お尻叩かないで!」

ようやく玄は解放された。優にお尻を1000発は叩かれていた。

「死ね!!」

解放されたとたん玄は思い切り悪態をついた。

1か月後

直前模試の結果が返ってきた。志望校はC判定。微妙なところである。

「またクソババアに怒鳴られてケツ叩かれるんだろうな。はあ。」

玄はブルーな気持ちになりながら家に帰った。だが、家には誰もいなかった。

「あれ、クソババアいないじゃん。ラッキー。」

そういうと玄はテレビをつけた。すると近くのスーパーが映し出された。警察の車が大量に映っている。事件でもあったのだろうか?

「臨時ニュースです。今日16時ごろ、スーパーにて立てこもり事件が発生しました。犯人は刃物を持って立てこもっているようです。」

そのスーパーは玄の母親がパートで働いているスーパーだった。

「はは、まさかな・・・。」

玄は一瞬不安になった。映っているのは確かに母親のパート先なのだが、母親のシフトは14時までだ。立てこもりが起こったのは16時なので母親はすでに退勤しているはずである。

その時テレビが騒がしくなった。

「速報です!!たった今、現場にて女性が刺されたとのことです!繰り返します!女性が刺されたとのことです!」

すぐにカメラが店内を映し出した。1人の女性が血を流して倒れていた。玄の母親だった。

「母さん!!」

その時テレビから銃声が鳴り響いた。警察の狙撃手が犯人を撃ったのである。

「今!!警察が犯人を狙撃しました!あ!警官隊が店内に突入していきます!」

玄は居ても立ってもいられなくなり、家を飛び出し、スーパーに向けて自転車を漕いだ。5分もしないうちにスーパーに到着した。現場には救急車が2台いた。そのうちの1台に玄の母親が横たわっていた。

「母さん!」

玄が母親のそばに駆け寄った。

「ああ、玄・・・。すまないね、母さん刺されちまったよ。」

「刺されちまったよって・・・。バカ!なんで早く家に帰ってこなかったんだよ!シフト14時までだろ!?16時まで何してたんだよ!」

「ほら、玄の行きたい大学、学費高いだろ?だから今日からパートのシフト増やしたんだけど・・・。そしたらこのざまさ。」

「そ、そんな・・・」

「玄・・・もう受験近いだろ?だから塾に行って勉強しな。お医者さんが言うには命に別状はないそうだから。あんた、最近成績落ちてるから・・・。だから私のことは心配しなくていいよ。」

「何言ってんだよ!母さんが刺されたのに勉強に集中できるわけねえだろ!?」

「玄。もし玄が志望校落ちたりしたら私は悔やんでも悔やみきれないよ。知っての通りうちにはそこまでお金はない。だから申し訳ないんだけど浪人はさせてあげられないんだ。だから玄には頑張って第一志望受かってほしいんだ。今まで辛く当たっちまってごめんね。いくら玄のためのつもりだったとは言え、高校生にお尻ペンペンだなんてひどい母親だったよ。」

「何言ってんだよお!俺こそ反抗してばかりでごめん!本当にごめんなさい!死ねなんて言ってごめんなさい!」

玄は大泣きしていた。やがて医師が近づいてきて玄にこう告げた。

「さっきお母さんから聞いたと思うけど命に別状はない。だけど処置はしないといけないからそろそろ病院に運ばせてもらうよ。君は早く塾に行きなさい。そしてお母さんを安心させてあげなさい。」

「はい。」

玄が救急車から降りるとすぐに救急車は出発した。そして、玄はある決心をした。

1月1日

「本当にいいのかい?」

「うん。」

神社の境内に設置された更衣スペース。裸の玄が母親にふんどしを締めてもらっていた。今日は男の子がお尻を叩かれる村の神事の日である。

「高校生以上の子はお尻ペンペンの前にまずは滝行だっけ。俺、この神事は久しぶりだからあんまり覚えてないや。」

「確かそうだったね。でもびっくりしたよ。玄があんだけ嫌がっていたこの神事に自ら参加するなんて。最初に聞いたときはどういう風の吹き回しかと思ったよ。」

「今まで反抗してばかりでさんざん母さんに心配かけたから。そのけじめをつけたいんだ。この神事はまさにそれにぴったりだと思うんだ。」

「確かにそうかもしれないけど・・・」

「だから今日は厳しくやってくれ。一切手加減しないでいいから。」

「わかったよ。」

「じゃあ、まずは滝に打たれてくるわ。」

そういうと玄は境内の裏の滝に向かった。滝には行列ができていた。かれこれ朝から1時間以上滝に打たれている子がいて、なかなか空かなかったのだ。

「あああああああ!!水が冷めてええええ!!」

中学生の男の子が滝に打たれていた。春樹というこの村で有名な不良中学生だ。

春樹が女性に連れ出され、少年たちが続々と滝に入っていった。玄の番が来た。玄は身震いしながら滝に入った。冷たい水が大量に玄の体を打ち付け、思わず玄は叫んだ。

「ひゃああああああ!」

1分後滝行が終了した。玄の体はすっかり冷え切り、肌は鳥肌が立ち青白くなっていた。

「クラスの連中はお年玉のためにこんな苦行をしていたのか・・・」

この村では男の子たちは神事の苦しみに耐えてお年玉をたっぷりともらうのが慣例になっていたが、玄はその考えに賛同できなかった。お金は働いて稼ぐべきで、体で稼ぐのはおかしいと玄は思っていた。玄はアルバイトをしていたため、お年玉がなくても大丈夫だった。だが、皮肉にもそのアルバイトで成績が落ち、母親に余計な心配をかけてしまっていた。今日はその罪滅ぼしに来たのだ。

「あれ、玄じゃん。よお!」

クラスメートの健が声をかけてきた。

「なんだ、ついにお前もお年玉欲しくなったのか?」

「そうじゃねえよ。今まで俺はとんでもない親不孝者だったからその罪を償いに来たんだよ。お前らと一緒にするな。」

「じゃあ、お年玉はどうすんだ?」

「もちろん、放棄だ。」

玄はお年玉のために体を犠牲にするクラスメートたちが心底嫌いだった。

境内に戻ると高校生の部が始まっていた。クラスメートや後輩の男子高校生たちが続々とお尻を叩かれていく。やがて玄の順番が回ってきた。巫女の隣に母親が立っていた。

「玄君が神事に参加するのは久しぶりね。今日はお母さんにお尻叩かれたいって聞いたけど。」

「そのことについてこの場で宣言したいんだ。マイク貸してもらえますか?」

玄はマイクを受け取ると、公衆に向けて大声で叫んだ。

「皆さん!俺はお金のためだけにお尻を叩かれるこの神事は大嫌いです!今すぐ無くすべきだと思っています!」

辺りは騒然となった。

「なので今までこの神事には俺は参加しませんでした!だけど、今まで俺は母さんが俺のためにいろいろしてくれていたのに反抗してばかりのとんでもない親不孝者でした!はっきり言って大馬鹿野郎です!」

「ちょっと、玄!」

母親が止めようとしたが、玄はさらに続けた。

「なので、この場を借りて罪を償おうと思います!この神事では高校生以上の子に限り鞭でお尻を叩かれることでお年玉が増える制度があります!俺は今日鞭打ちを受けます!もちろん、お年玉は無しです!」

周囲が大騒ぎになった。今まで鞭打ちを受ける子は少なからずいたが、すべてお年玉を増やすために受けていた。それが罪滅ぼしのためだけに見返りは一切なしで鞭打ちを受けると玄は宣言したのである。このような例は過去に一例もなかった。

さらに玄は続けた。

「先ほども言ったように俺は母さんに心配や迷惑をかけてばかりいました!なので今日の鞭打ち刑は母さんに執行してもらおうと思います!」

玄の宣言が終わると鞭打ち用の台座が境内に運び込まれた。玄は台座に縛り付けられ、母親に籐の鞭が手渡された。

「家でも聞いたけど、本当にいいのかい?」

「いいよ。今日は徹底的に厳しくお仕置きしてくれよ。じゃないと、俺は自分を許せないから。」

「わかった。男に二言はないね?」

「ああ。」

そして、母親は手にした鞭で思い切り玄のお尻を叩いた。

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「ぎゃああああ!!」

あまりの痛みに玄は絶叫した。母親は玄のお尻を全力で鞭で叩いた。本来神事を鞭打ちで執行する場合、本気では叩かないのだが、玄の強い希望で今回に限り特例で本気で鞭でお尻を叩くことになっていた。玄のお尻の皮は切り裂かれ、多量に出血した。

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20発鞭で打たれ、玄の意識は遠のいてきていた。休憩が挟まれることになり医師が近づいてきた。母親が刺されたあの日、救急車で玄に話しかけた医師だった。医師は玄のふんどしをずらして肛門に体温計を挿入した。

「特に直腸温に問題はないね。一応このまま続けられるけど、どうする?」

「続けてください・・・」

「玄・・・」

母親が心配そうに声をかけた。

「大丈夫、耐えてみせるから。でもちょっとぼんやりしてるかな・・・。頭から水ぶっかけてくれない?」

「全くこの子は・・・」

母親は言われた通り、玄の頭に冷水をかけた。

「冷てえ!ありがと。意識戻ったよ。さあ、鞭打ち続けて。」

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さらに10発、玄は鞭でお尻を叩かれた。

「ぎゃああああああああ!!」

あまりの痛みに玄は大声で泣き叫んだ。

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「!”#$%&’()=~」

玄の発する言葉は激痛のあまり言葉としての体を成していなかった。

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50発目が終わり、再び休憩となった。再び医師が玄の体温を測った。特に問題ないことが分かり、玄は続行するように頼んだ。

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さらに20発、玄のお尻に鞭が打ち込まれた。

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さらに20発。これで計90発、玄は鞭打たれた。玄はすでに虫の息だった。

「はあ・・・はあ・・・」

「ちょっと、玄。もういいよ。もう十分あんたは罪を償ったよ。このままじゃあんた死んじまうよ!」

「大丈夫・・・母さん・・・大丈夫だから・・・最後の10発、よろしく・・・」

最後の10発の前に再度医師のチェックが入った。判定の結果特に問題なしだったが、母親は玄のことが心配でならなかった。

「玄君。君のしっかりと罪を償いたいという気持ちはわかる。でも、これ以上お母さんに心配かけちゃいけない。お母さんの言う通りもう十分罪を償ったと思うよ。だから今日はこれで終わりでいいと思うんだけどどうかな?」

医師が玄に問いかけた。

「ダメです・・・先生・・・ちゃんと・・・100発・・・叩かれないと・・・許せないんです・・・自分を・・・」

玄は息も絶え絶えになりながらもしっかりと答えた。

「わかった。君の意思を尊重しよう。お母さん、いいですか?」

「わかりました・・・」

母親は再び鞭を手に取った。

「玄、あんたは馬鹿だよ。こんな状態になってもまだ叩いてくれだなんて。」

「はは・・・そうだな・・・」

「でも、これは自分で決めたことだからね。最後の10発、遠慮なくいかせてもらうよ!」

そういうと、母親は再び玄のお尻を鞭打った。

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「ああああああああ!!」

最後の10発、玄は思い切り泣き叫んだ。こうして玄の鞭打ち刑が終了した。台座から解放された玄は担架に乗せられると母親に微笑んで見せた。その直後意識を失い、意識を取り戻したのは3日後だった。

1月6日

「ぎゃああああ!!いてえええええ!!」

「ほら、玄!おとなしくしな!」

玄は今入院していた。今は鞭打ちで傷だらけになったお尻の消毒の時間だ。消毒液がひどく沁みる。あまりの痛みに消毒のたびに玄は泣き叫んでいた。

「全く・・・、鞭打ちを頼み込んできたのはあんただからね。だから男らしく消毒の時ぐらいおとなしくしな!」

「だってえ・・・」

「だってじゃないよ全く。」

母親が軽く1発、玄のお尻を叩いた。

「ぎゃああああ!!」

玄は思わず飛び上がった。今は少しの刺激でも玄にとっては地獄の責め苦だ。そのため病院の個室で下半身裸で入院している。

「全く、みっともない姿晒しちまって。」

「だってえ!鞭打ちの後遺症がここまで辛いなんて思わなかったんだもん!」

「はいはい。ほら、勉強の時間だよ!もう入試近いんだから、勉強しな!」

「うう、母さんの鬼・・・」

「何だって?」

母親が手を振り上げた。

「ちょ、冗談だよ!だからお尻叩かないで!」

玄はうつぶせになってベッドに参考書とノートを広げて勉強を始めた。とてもじゃないが椅子に座るのは無理だ。

「ねえ、母さん。」

「何だい?」

「その・・・俺のこと厳しく𠮟ってくれてありがとな。」

「はいはい。」

「俺、絶対に第一志望受かるから!そしていつか母さんに恩返しするから!」

「期待してるよ。」

1か月後、玄は無事に第一志望に合格した。あの神事で玄はお金を受け取るつもりは一切無いと宣言したが、村の長老が玄の姿に感動し、学費を全面的に支援したいと申し出てきた。学費を村に出してもらえることになり、玄はお金の心配することなく学業に打ち込めるようになった。4年間大学でしっかりと学んだ玄は卒業後村に戻り、村の発展に貢献していくこととなった。

Case4 大学1年生、真生の場合

とある国立医学部。1人の学生がいた。名前は真生。1年生である。真生の実家は経済的に苦しい。真生は奨学金で進学していた。奨学金と仕送りを合わせて月に10万円もらっていたが、最近の物価高で少しずつ苦しくなってきていた。しかし、医学生であるため勉強が忙しくなかなかアルバイトに手を出せないでいた。また、真生には幼馴染の彼女の美琴がいるのだが、経済苦からなかなかデートなどもできないでいた。

「ごめんね。デートもなかなかできなくて。」

「いいよ。真生が苦しいのわかってるし。だからってあんなのに手を出しちゃだめだよ?」

「うん・・・」

あんなのとは、真生の生まれ故郷の村で行われている神事である。男の子がお尻を叩かれる代わりにお金をもらえるのである。美琴はこの神事が大嫌いだった。真生は地元の高校を卒業するまで毎年この神事に参加してお年玉を貰っていた。参加しなければ男子はお年玉を貰えないからだ。毎年幼馴染がお金のために公衆の面前でお尻を叩かれるのを見てきた美琴はずっと心を痛めてきた。

「真生はもっと自分を大切にしなきゃダメ!いくらお金に困ってるからって体を売るような真似はしないでほしいの!」

「わかってるよ。」

そうはいっても、真生にとってはお尻を叩かれるだけでお金がもらえるのはまんざらでもないという感じだった。もちろん美琴にやめてくれと言われているのであの神事に再び参加するつもりはない。それでもお正月に少し頑張れば大金がもらえるのがあの神事だ。神事では、基本的に平手でお尻を100回叩かれるのだが、高校生と大学生に限り平手打ちを鞭打ちに変えることでより多くのお金を貰えるのだ。経済的に苦しい真生としては、本当は鞭打ちに挑戦してみたかった。しかし、美琴のことを考えるとそれはできなかった。

大学が冬休みに入った。美琴は1年生向けの冬休みの特別講義に参加するため、大学のある街に残ることにしたが、真生は故郷の村に帰ることにした。

「いい、真生?絶対に神事に参加しちゃだめだよ?」

「うん。」

とは言ったが、真生は神事に参加するつもりだった。ますます物価高が進み、真生は経済的に追い詰められていた。真生はこっそりと神事に参加しお金を稼ぐつもりだった。アルバイトも検討したが、冬休みが明ければすぐに定期試験だ。また、2年生になれば今よりも学業は忙しくなる。そのため、アルバイトという選択肢は非現実的だった。それに比べて、神事は鞭打ちに耐えさえすれば短期間で大金を得ることも可能だ。実際、村では経済的に苦しい家庭の子は鞭打ちで学費を稼ぐのが一般的になっていた。成績基準こそあるものの、村は経済的に裕福なので毎月10万円ほど出してもらえるのである。奨学金と仕送りの収入と合わせれば月20万円になる。真生にとってこれほど魅力的な話はほかになかった。

1月1日、神社の境内に真生がいた。今は高校生の部なのだが、ここで波乱が起きていた。ある少年が親不孝の贖罪のため、一切の見返り無しで鞭打ちを受けると宣言し、実際鞭打たれているのである。

「馬鹿なやつだな。」

真生は冷めた目で鞭打ちされている少年を見つめていた。名前は玄というらしい。

「さてと、そろそろふんどし締めに行きますか。今年から滝行2分か。キツイなあ。」

神事では、高校生と大学生はお尻ペンペンだけでなく、滝行も受けないといけない。高校生は1分間の滝行なのだが、大学生は2分とされていた。真冬の滝に打たれるのは想像以上に苦しい。

ふんどし一丁になった真生は境内裏の滝に向かった。何人か並んでおり、寒そうに自分の番を待っていた。1人ずつ入水し、滝に打たれ始めた瞬間あまりの水の冷たさに絶叫していた。

真生の番が回ってきた。水に入ると思わず身震いした。そして滝の中に入り、2分間のカウントダウンが始まった。

「ああああああああ!!」

大量の冷水が真生の体に打ち付ける。去年までの倍の時間滝に打たれなければならない。真生は滝行が永遠に終わらないかのような錯覚に襲われた。

2分経過し、真生は滝から出た。この後はお尻ペンペンである。真生は事前に鞭打ちに変更する申請を出してあった。真生が境内につくとちょうど真生の前の青年のお尻ペンペンが終わったところだった。いい年した青年がふんどし一丁で無様にお尻ペンペンされる。それでもお金のためなら真生にとっては苦ではない。鞭打ち用の台座が運び込まれ、真生はそれに縛り付けられた。

しばらくすると、真生の鞭打ちを執行する巫女がやってきた。なんと美琴だった。

「み、美琴!?どうして・・・」

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美琴は真生の横っ面を思い切り張り飛ばした。

「真生の馬鹿!あれほど神事には参加しないでって言ったのに!」

「そ、そんな。街に残ったはずじゃ・・・」

「特別講義は年末年始はないから村に戻ってきたのよ。もしかしたらと思って神社に来てみたんだけど。やっぱり真生がいたわ。」

「ごめん・・・」

「もういいわ。そんなにお尻叩かれたいなら私が叩いてあげる。真生の曲がった性根を私が叩き直してあげるわ!」

「は、はい・・・」

真生は何も言い返せなかった。美琴は籐の鞭を手に取り、思い切り真生のお尻を叩いた。

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「ぎゃああああ!!」

あまりの痛みに真生は大声を上げた。まさか鞭打ちの苦痛がこれほどとは夢にも思っていなかったのである。

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美琴は真生のお尻を鞭打ちし続けた。真生のお尻はボロボロになっていて、いたるところから流血していた。

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「ちょっと待って!!もう無理!!勘弁して!!お金いらないから!!」

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美琴は真生の叫びを無視して鞭打ちを続けた。

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「待ってよおお!ほんとに無理だよお!ごめんなさい!本当にごめんなさい!」

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美琴は一切躊躇せず真生のお尻を叩き続けた。

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「待って!待って!ほんとにもうやめてよお!」

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美琴は聞く耳を持たなかった。

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「最後の10発行くわよ!歯を食いしばりなさい!」

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バシイイイイィィィン!

「ぎゃああああああああああん!!」

真生は想像を絶する苦痛に大声で泣き喚いた。拘束を解かれ台座から降ろされた真生は美琴に腕を引っ張られ、滝のほうに連れていかれた。

「え、ちょっと、美琴?」

「あんたのお仕置きはこれで終わりじゃないわ!これから第2ラウンドよ!」

「ええ、第2ラウンド!?」

「ええ、そうよ!今から滝行のお仕置きよ!」

「ちょっと待ってよ!滝行はもう受けたよ!」

「ただの滝行じゃないわ!滝に打たれながらお尻ペンペン100回の刑!」

「滝に打たれながらお尻ペンペン100回の刑!?そんなあ!ひどすぎるよお!」

「あんたみたいなやつにはぴったりのお仕置きよ!」

そのまま真生は滝に連れていかれた。無理やり滝の中に突っ込まれ、鞭打ちを受けて傷だらけの真生のお尻に容赦なく冷水が打ち付けられた。

「ぎゃああああああああああん!!」

水の冷たさとお尻の痛みに真生は絶叫した。そして美琴は泣き叫ぶ真生のお尻を容赦なく叩き始めた。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「ああああああああ!!」

真生は泣き叫んだ。だが、美琴はお仕置きの手を緩めなかった。

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「もうやめてえええ!」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

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バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

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「助けてええええ!」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

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バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

「もう本当に、本当にお金のために神事には参加しないから!!だから許してください!!お願いします!!」

「その言葉本当ね?」

「はい、本当です!」

「じゃ、最後にお尻20発、これで終わりにしてあげるわ!!」

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

バシッ!!ビシッ!!バシッ!!ビシッ!!バシッ!!

ようやくお仕置きが終わった。真生は衰弱しきっており、自力で立ち上がるのは困難だった。美琴は真生を滝から引き上げると地面に横たわらせた。

「本当はこの後お灸のお仕置きも科す予定だったけど、それは執行猶予ということにしてあげるわ。ただし、来年また神事に参加したらそのときはまたお灸のお仕置きも込みで徹底的に懲らしめてあげるわ。わかったわね?」

「はい・・・わかりました・・・もう神事には参加しません・・・」

真生は続けた。

「あの・・・今更だけど・・・言い訳してもいいかな?」

「どうぞ。」

「僕・・・美琴にいい思いさせてあげたかったんだ。大学で周りの学生たちはいろんなところでデートしたりおいしいもの食べたりしてるけど・・・僕には全然お金がないから美琴にそういうことさせてあげられなくて・・・。そんな自分が不甲斐なくて・・・だけどアルバイトは現実的に厳しくて・・・だから神事でお金稼いで美琴と楽しいことしようと思ったんだ・・・」

「全く馬鹿ね。そんなことしてくれなくても私は真生のことを嫌いになったりしないわ。」

「ほんと・・・僕は馬鹿だ・・・」

「わかってくれればいいのよ。もうこんな馬鹿なことはしないで。約束して。」

「うん・・・約束する。」

それ以降、真生は神事には参加しなかった。結局大学6年間真生は苦しい生活を送ることとなった。美琴ともいわゆるキャンパスライフ的なものはほとんど楽しめなかったが、それでも美琴は真生を見捨てなかった。卒業後真生と美琴は無事医師国家試験に合格し晴れて医師となった。2人は結婚し、それなりに収入を得られるようになったので今では仕事の合間にデートを楽しんだりしている。あのときは馬鹿なことをしたと2人で笑いあえるようなそんな現在である。

Final Case 神事の終焉

「以上がこの村で行われている悪辣極まりない神事の実態です。」

1人の弁護士が記者会見を開いていた。名前は蓮という。主に児童虐待に関する問題を扱う新人弁護士である。蓮はとある村で行われている神事について告発していた。蓮はこの村の出身で、かつてはゲーム機欲しさに神事に参加したこともある。しかし、実際に神事に参加し、その非道ぶりを身をもって体感した。その経験から中学卒業後村を出て、その後法学部に進学し、法科大学院を経て最終的に弁護士資格を取得した。そして村の子供たちを救うべく活動していたのである。

「本日、村の出身の方を何人かお招きしてあります。それではどうぞ。」

「こんにちは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

一人の女性が入ってきた。村の中学校で生徒指導を担当している教諭である。

「私は村の出身です。中学校で生徒指導を担当しています。まず、私は謝罪しなければなりません。私は子供たちに対して体罰を行ってきました。生徒指導と称して生徒のお尻を叩いてきたのです。」

会場が騒然とした。

「私の夫はかつて私の教え子でした。村一番の不良でして、よく私にお尻を叩かれていました。そして今、性依存症に苦しんでいます。お尻を叩かれ続けないと不安で夜も眠れなくなるんです。夫は今でも私にお尻を叩かれ続けています。幸い仕事には就けています。夫としてはお尻を叩かれさえすればそれが幸せなようです。しかし、私は身勝手ながらこれは間違っていると思います。村出身の男性の多くが同じような悩みに苦しめられています。本日、この神事を告発する記者会見が開かれると聞き、私は村の子供たちを救うためこれに参加しなければならないと思いこの場をお借りさせていただきました。」

「ありがとうございます。では、次の方どうぞ。」

「はい、よろしくおねがいします。僕は玄といいます。かつて村に住んでいました。しかし、村にいたころから神事には否定的でした。しかし、高校生の時に親に迷惑かけてばかりだった自分を戒めるため、神事に参加したことがあります。その時僕は台座に縛り付けられ鞭でお尻を100回叩かれました。その時の傷は今でも残っています。」

会場がさらに騒然となった。

「これは反抗してばかりだった自分を懲らしめるために自ら進んで受けたことです。しかし、村では同じことが多くの男子高校生や男子大学生に対して行われています。鞭で打たれると多くのお金がもらえる仕組みになっていて、多くの子供たちがお金のために体を犠牲にしているんです。」

会場から怒号が上がった。

「これは村の長老たちが自分たちの歪んだ欲望を満たすため男の子たちをお金で釣って非道な虐待を行っているんです。村の男の子たちは毎年1月1日に大人たちにお尻を叩かれないとお年玉をもらえません。また、普段大人たちは子供たちにお小遣いを渡しません。高校生以上ならアルバイトでお金を稼ぐこともできますが、小中学生の子はそれもできません。つまり、小中学生の男の子はお金が欲しければお尻を差し出すしかありません。高校生以上の子も小さいころから洗脳され、お尻を叩かれ慣れているのでお尻を差し出してしまいます。私もかつては神事に参加し、そのお金で大学に行かせてもらいました。お金を出してくれたこと自体は感謝しています。しかし、どう考えてもこのやり方は間違っている。」

会場は大荒れとなっていた。

「ありがとうございます。最後にこちらのご夫婦に登壇していただきます。皆様、一度はご覧になったことがあるかと思います。」

蓮がそういうと、2人の医師が登壇した。テレビ番組にもよく出る有名な医師夫婦だった。有名人の登場に会場はさらに混乱した。

「皆様はじめまして。もしかするとはじめましてではないかもしれませんが。わたくしは美琴と申します。こちらは夫の真生です。2人ともこの村の出身です。私の夫の真生は子供のころからお金欲しさに神事に参加してお尻を叩かれ、それに対して何も疑問を感じていませんでした。しかし、私は子供のころからこの神事はおかしいと感じていました。高校を卒業して、私たちは同じ医科大学に進学するのですが、真生は大きな過ちを犯します。もう神事には参加しないと約束していたのに私とのデート代欲しさに神事に参加してしまったんです。」

有名人の衝撃的な過去に会場は呆然としていた。

「そのとき、私は真生を厳しく叱りました。その時ようやく真生は自分の置かれている環境のおかしさをわかってくれましたが、多くの男の子たちが自分の置かれている境遇の理不尽さに気付かずにお金のために非道な仕打ちを受けているんです。村ではほとんどの男の子が大人たちに洗脳され、虐待されているんです。そして男の子が大人になると次の世代の男の子を洗脳し、虐待します。これが何百年も前から続けられているんです。」

会場は蜂の巣をつついたよう様な騒ぎになっていた。

「ありがとうございます。このような児童虐待の風習がこの村にはあります。私の幼なじみのYは毎年のように神事に参加してはお尻を叩かれていました。Yはあまりの痛みに大泣きしますが笑顔なんです。なぜなら痛みに耐えれば多額のお金を貰えるからです。高校生になるとYは毎年鞭打ちされていたようです。神事では高校生と大学生は鞭で打たれることによりさらに多くのお金を貰えるんです。Yはこれに何の疑問も感じていなかったようです。先ほど美琴さんがおっしゃっていたように、ほとんどの男の子たちは大人たちに洗脳されているんです。どのような非道な仕打ちを受けようとそれに疑問を持たないようにさせられてしまっているんです。」

会場の記者たちは怒り狂っていた。蓮は続けた。

「私はこの風習をやめさせ、子供たちを救うべく村の村長、村議会議長をはじめ現在神事の主導権を握っている人物全てを本日付で刑事告発いたします。」

その後、警察及び県による大規模な捜査が行われ、神事の実権を握っていた村の長老たちは全員逮捕された。神事は直ちに廃止され、男の子たちが元日に公衆の面前でお尻を叩かれる風習は完全に廃れることとなった。村の全ての男性に対してカウンセリングが実施されることとなり、また、大学生以下の男の子たちは大人たちから離され、施設で暮らすこととなった。ひとまず村に平穏が訪れることとなったが、蓮の戦いはまだ終わっていない。かつて神事で虐待されていた男の子たちの中には、大人になってから自分の子供を虐待してしまう事例が数多く確認されていた。神事の犠牲者全てを救う。蓮は決意を新たにし、これからも戦っていくのだった。